PROFILE
有村コンサルティングオフィス
http://www.arimura-c.com/ ①事業計画、経営計画の策定 ②経営戦略、経営方針策定 ③マーケティング、販売促進 ・経営の伴走者として、 1)プラン策定→ 2)実行→ 3)フォローアップ の各ステップで 具体的にお手伝いしています。 ・経営革新、経営改善を考えている経営者様・後継者様 新事業を検討している起業家様を応援します。 カテゴリ
以前の記事
2016年 10月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 more... 画像一覧
その他のジャンル
|
2006年 12月 19日
みつ星LLPのブログに書いたことと同じですが、とても良い本だったので紹介します。
長い視点で (中小企業診断士/有村 知里) 最近読んだ本「木のいのち 木のこころ」(新潮文庫)を紹介します。 この本は最後の宮大工と呼ばれた西岡常一さんら、奈良の斑鳩を支えた大工さんの言葉を聞き書きしています。 タイトルにもなっていますが、木の命には二つあり、樹齢としての命と、用材として活かされてからの耐用年数があるといいます。薬師寺の伽藍などでは樹齢2,000年前後の檜が必要になるとのこと。耐用年数では法隆寺が1,300年前後という例が出ています。両方を単純に足すわけにはいきませんが、斑鳩の里にある寺には誕生してから3,300年前後の木材が今も使われているということになります。 それに引き換え、後世になるに従って建物の寿命が短くなっているようです。西岡さんは今時の建物が20年前後で壊されてしまう現状を憂いていたようです。生きてきただけの年数程度は材木として耐用年数がある、だからこそ木を活かして使うことの大切さを懇々と話しています。 材木と人間の命は違うかもしれませんが、最近その命を粗末にする若者や子どもたちが話題になることが多いのですが、何か共通するような根っこがあるように思います。 また時間の観念についても同様です。今は短期的に成果をあげること、効率重視となっていますが、斑鳩の建物はそれをしなかったからこそ千年以上建築物が残っているという考え方が書かれています。 現在は、経営も中期経営計画など3年先を考えるのがやっとですが、10年あるいはそれ以上先のことを考えて経営をしていったら、環境問題も大きく変わることでしょう。 効率も、長期的視点もどちらも大切です。必要なことはバランスを取ること。長期的な視点は後回しにしてしまいがちですが、宮大工の言葉を頭の片隅に置いておこうと思います。 ©有村コンサルティングオフィス 中小企業診断士 有村知里
by arimura-consul
| 2006-12-19 07:33
| 本だな、読んだな
|
ファン申請 |
||