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有村コンサルティングオフィス
http://www.arimura-c.com/ ①事業計画、経営計画の策定 ②経営戦略、経営方針策定 ③マーケティング、販売促進 ・経営の伴走者として、 1)プラン策定→ 2)実行→ 3)フォローアップ の各ステップで 具体的にお手伝いしています。 ・経営革新、経営改善を考えている経営者様・後継者様 新事業を検討している起業家様を応援します。 カテゴリ
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2007年 02月 13日
アフリカの高い山に囲まれた、とある広大なサバンナ(草原)に、トムという一匹の象がおりました。サバンナは外界との行き来が困難で、そこにいる動物たちは生まれてから死ぬまで、何世代も何世代もずっと暮らしてきたのです。
トムは大変好奇心が強く、いつもサバンナの向こうにそびえたつ山の向こうに何があるのかとても気になっておりました。 「何とかしてあの山の向こうにいってみたいなあ」 でもサバンナで一番身体の大きな象は、とても山を越えていくことはできません。 サバンナで一番小さなネズミしか、山を越えていくことはできそうもありません。 日に日に思いは募るばかりです。 ある日、サバンナの神様に自分の思いを打ち明けてみました。 「僕をネズミにしてくれませんか。一度山の向こうに行ってみたいのです。」 「トムや、それほど願っているのなら、一度だけお前の願いをかなえてあげよう。しかし、どんなことも辛抱しなければいけないよ。そうしないとお前は永久に姿を消されてしまうのだよ。それでも良いのかい?」 「大丈夫です。僕はどんなことにも我慢します。絶対に我慢しますから、山の向こうに連れて行ってください。」 「そうか、わかった。それではお前の願いをかなえてあげよう」 神様はそうおっしゃって、トムをネズミの姿に変え、手のひらに乗せてサバンナを孤立させていた高い山の頂きにそっと置きました。 トムは大きく息をすると、一気に山の外側に向かって駆け下りていきました。 「ネズミってすごいな~、こんなに速く走れるんだ!!!」 山を降りるとそこには緑と水が豊かな草原が広がっていました。しばらくサバンナにいるうちに、サムというネズミの友達もできました。 ある日トムとサムは連れ立って広い川に向かっていました。 「トム、この川の向こうにはとても美味しい果物があるんだ。渡ってみないか。」 サムはトムを誘って、一緒に川を渡り始めます。 しかし、トムは一所懸命足を動かしているのですが、なかなか前に進まないのです。 トムはだんだん疲れてきてしまい、つい弱音をはいてしまったのです。 「僕はかつて象だった。その時はこんな広い川だって、すこし歩いただけで渡れたんだ。どうしてなんだ。」 そう叫んだとたん、約束を破ったトムの体が消えかかってきました。 消えていくトムの姿に驚いたサムが、トムに叫びました。 「トム! そうじゃないんだ! 君はしっかり渡っているんだよ! 僕たちの体の何倍も何倍もある距離を進んでいるじゃあないか!」 トムはサムの言葉にハッとして気づきました。 「僕は前に進んでいるんだ、僕は象じゃない、それに気付かなければならなかったんだ」 消えかかったトムの体が元に戻り、トムとサムは無事に川を渡ることができました。 その後、トムがどうなったかは次の機会に。 ~~~~ 稚拙な文章で恥ずかしいがこんな寓話を作ってみた。 書いた後で、どこか桜塚やっくん風の語り口に思えてきた。 象とネズミでは一歩は、当然違う。 かつて象を経験していると、ネズミの小さな一歩には焦りを感じることがある。 しかし、ネズミだって前進していれば、動かす歩数は違っても象と同じ距離を進むことができる。 急いでも良いが、焦ってはいけない。 一番大切なことは、常に足を動かして前に進むこと。 過去の経験(成功体験も含めて)や認識を捨てて、今の世界に没頭することである。 ©有村コンサルティングオフィス 中小企業診断士 有村知里
by arimura-consul
| 2007-02-13 23:50
| ひとりごと
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